音源制作への道#019
わしの体調不良やビールくんのバンド離脱などが重なってしまい、連載がストップしているこのシリーズ。数少ないファンのみなさま、ご無沙汰しております。1ヶ月以上ぶりでございます
m;_ _)m
いきなり余談ですが、ジャケットデザインって大変よね。ああいうのはやっぱり本職にやってもらう方がエエなぁと実感しましたわ。なんせ目がショボショボになりましてな
さてさて、まだまだ体調も本調子ではありませんので、今回はちゃっちゃと参りましょう。素人による2Mix、そして素人によるマスタリングが如何なる結果となったのか。そのご報告であります
今回もまた、収録曲の中から『焼酎』のイントロ部を使いながらのレポートです。まずは2Mix音源。これは以前にも公開しましたが
・焼酎(イントロ)2mix
実はちょっこしだけ音を変えてます。音の角を取ったというか、そんな感じです。圧迫感も無いですし、耳に当たる感もありませんので、個人的にはまぁ成功の部類なんじゃないかと思うとります
音源はイントロ部のみですが、曲全体の波形を見てみましょう

ピークを-4dbで揃えてありますので、なんとなく「こじんまり」感のある波形ですが、まぁこんなもんでしょ。この曲は静かなパートとうるさいパートが混在してまして、ダイナミクスの幅も結構あるんですね
次に、この2Mixの帯域分布を見てみましょう。Izotope OZONE3に付属してるスペクトラム・アナライザーでチェックし、イントロのド頭「ジャカジャーン」の辺りをキャプチャしてみましたよ

素人2Mixのわりには、変に左肩上がり(低域ばかり出ちゃう)にはなっておらず、倍音成分もしっかり出てまして、まぁそこそこ均等割り付けっぽく見えんこともないですな(白目
これがマスタリングのプロセスを経るとどうなるのか??
その前に、今回のマスタリングの目標は、単なる音圧上げではなく、ミックスバランスとダイナミクスの幅を残しつつ、かつ、圧迫感の無い音、それでいてラウドネスも稼いでしまおう!という無謀なものでありました
いろんな楽曲を聴きまくって研究を重ねた結果、個人的に最も気持ち良く聞こえたのは、音圧のアレで言うところの「平均RMS:-11」ぐらいの曲でしてね。そのあたりを目安にしつつの作業となりました
その結果
まずは帯域分布からご覧いただきましょう。2mixと同じく、イントロの「ジャカジャーン」の辺りをキャプチャしたものがコレです
↓

正確には2mixの箇所とはちょっとズレてしまったんですが、まぁこんな感じになりました。試聴の際にQちゃんが「楽器の中域削ったん?」と言うてましたが、ご覧のように削るどころか前に出てまして、それは耳の錯覚いうやつですね
帯域分布の次は曲全体の波形を見てみましょう。これはもう、お約束なんですけど、

目一杯まで広がりました。しかしながら、いわゆる「海苔波形」とは違い、随所にギザギザが残ったままです。というか残しました
この「焼酎」は、ピーク時でRMS値が-9、平均が-11となってまして、実はマキシマイザーを使えばもうちょっと音圧(RMS)を上げることが出来ます。でもやらないの。これでエエ、これぐらいで十分やと思うてます
それではお聴き頂きましょう。同じくイントロ部のみですが「焼酎」マスターアップ版、このような音になりましたっ!(音量にご注意をば)
↓
・焼酎(イントロ)マスター
とりあえず今回はここまで。次回いよいよ音源制作編の最終回でおます!
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No title
マスター版の方がベースの音程とかシンバルの叩いたときの音とかがすっきりハッキリ聴けて気持が良いと感じました。
ところで、スペアナの赤い水平線は何を示しているのでしょうか? 1枚目のスクショの方、チャート分析(をい)的にはもっと下に引かれているべきラインなように見えるのです。ラインがもっと下にあるとすると、マスター版の方がやや低音が強くなり、中音の落ち込みが減り、高域は一旦持ち上げてそれ以上の部分は早めにカットしている、と聞いた感じに近いような気がするなと思ってみたり…チャートを見てると大概「見たいものが見える」状態になります(^_^;)
ところで、スペアナの赤い水平線は何を示しているのでしょうか? 1枚目のスクショの方、チャート分析(をい)的にはもっと下に引かれているべきラインなように見えるのです。ラインがもっと下にあるとすると、マスター版の方がやや低音が強くなり、中音の落ち込みが減り、高域は一旦持ち上げてそれ以上の部分は早めにカットしている、と聞いた感じに近いような気がするなと思ってみたり…チャートを見てると大概「見たいものが見える」状態になります(^_^;)
おお!気持ちよく聴いていただけて嬉しいです、ありがとうございます!
スペアナの赤い線は0dbを示しています。本来ですと2mix音源も0dbピークで作るべきだったんですが、-4dbピークのままでしたので、実際に聴いた音(の感覚)よりも赤線が上になってしまうのはやむを得ないのですわ
マスター版は、まさにおっしゃる通りの音を狙って作りました。厄介なのはスペアナのような便利なツールがあると、ついつい聴覚ではなく視覚に頼ってしまうことなんです。だから目をつぶってやりました
(;´∀`)
スペアナの赤い線は0dbを示しています。本来ですと2mix音源も0dbピークで作るべきだったんですが、-4dbピークのままでしたので、実際に聴いた音(の感覚)よりも赤線が上になってしまうのはやむを得ないのですわ
マスター版は、まさにおっしゃる通りの音を狙って作りました。厄介なのはスペアナのような便利なツールがあると、ついつい聴覚ではなく視覚に頼ってしまうことなんです。だから目をつぶってやりました
(;´∀`)