十年の刹那
「JUNGLE LIFE(ジャングルライフ)」というインディーズ音楽系フリーペーパーがありましてね。1992年に創刊とありますから、かれこれ20年も発行し続けてることになります。部数も同系フリーペーパーでは最大なんやとか。すごいねぇ
同誌をライブハウス等で手に取られた方も多いかと思われます。初期はガリ版刷りに毛の生えた程度の薄い本(あ、違う意味やないっすよw)でしたが、最近は装丁も紙質も立派になりまして、フリーペーパーとは思えんクオリティになってます
ただ、フォントサイズを落とすのはやめてほしいっす。あれは情報の量を載せるにはエエのでしょうが、大変読みにくい。というか読む気が失せる
(´д`)
さて、ちょうど10年前のジャングルライフ誌がここにありまして
JULY 2002とありますな。この手のフリーペーパーは読んだらポイが基本なのですが、我ながら物持ちがエエ。いや、実はこの号にはウチのバンドのアルバム紹介が載ってるので残してただけなのですw
久しぶり(10年ぶり?)にざっくり読んでみました。地下音楽屋の端くれでありながら、わしゃインディーズ事情には大変疎い男でございまして、掲載されているバンドさん達がどういう音楽をやっていて、どんな活動をしているのか、まったくチンプンさんなのであります
(;´Д`)
無知でありますゆえ、ここに載ってるバンドさん達が今ナウ現在どのような活動をしてらっしゃるのか、ざっとネットで調べてみましたら、
大半が解散しとりました
(´・ω・`)
むむぅ、やはり10年の歳月というのは大きいのか。それらのバンドさん達は、ウチみたく細々と活動していたわけやなく、ツアー&ツアー&ツアー&レコ&取材みたいに動いてますので、疲弊も早いのかもしれませんが
もちろん、解散後も各メンバーが精力的に活動している例もあることでしょう。でもなぁ、10年でほとんどが消えてしまうというのが現実なんですよね。「音楽が好き!」というだけでは続かん世界ということですわ
この号の数年前ぐらいから、インディーズです!(でも実はメジャー系列の会社です)というレーベルが増えてきとりました。メジャーで枚数出すには弱いので、インディーズでテストしてみよう。とか、インディーズの小規模なマーケットなら勝負できるだろう、などの思惑での資本参入が相次いでたのです
たしか同誌の連載の中でも「そういうのは本当に『インディーズ』といえるのか?」的な批判があったと記憶してます。ホンマに独立系として運営している方々からすれば、広告宣伝に金かけてプチメジャーなノリで参入されるのって、迷惑な話ではあるよね
さながら、地方の商店街をイオンモールが潰していくような、そんな構図が浮かびます
まぁ競争といえば競争ですし、先にも書いたように厳しい世界ですので、これは甘んじなければならないのかもしれません
しかしながら、ただでさえパイの小さい市場(インディーズのマーケット)に、あまりにも多数のバンドを送り込み、しかもそれらが10年も保たないってのは、ビジネスモデルとしてはどうなんだろうか。そりゃインディーズでは5万枚も売れたら「大成功」だけどさ、なーんか微妙に腑に落ちないなぁ
解散したり消えていったりしたバンドの中には、もうちょっと息の長い売り方をしていれば、その才を開花させた人達もいたかもしれません。そんな演歌みたいな売り方はできないって?
ロックは刹那的であるほどエエ、という戯言もありますけれど、刹那的だと転がり続けられないのよね。その場で止まって破裂、またはしぼむだけだからさ。ロッキンロールであるほど、息の長い売り方をせなアカンのとちゃいますやろか
(´・ω・`)
刹那的であったがゆえ、小さなパイをさらに小さくしてしまった感も否めません
実際、この2002年7月号には、中に載ってる広告の大半がバンドの新譜リリース案内です。ところが最新号では、広告の大半がレンタルスタジオや録音スタジオのものになっています。バンド(レーベル)に金が無い、売れてないってことですわ
この先10年後も、音楽そのものは余裕で残ってるでしょうけど、さてそれを販売するシステムは残ってるのでしょうか。NTTドコモがタワーレコードを完全子会社化したというニュースも入ってきてますが、物販力よりも概念を変えねばならんのやないか?わしはそう思うのです
WOEPライブ情報
6月17日(日)
長居 DEPO
19時開演 1600円(1drink付)
※WOEPの出番は20時半頃の予定
7月7日(土)
寺田町 FIRELOOP
詳細調整中
※WOEPでの出演です!
8月5日(日)
アメリカ村 The Cellar
詳細調整中
※WOEPでの出演です!
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燃える男の唄
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