オールドマンブルース
わしの親は終戦前に生まれてますので、いわゆる「古い世代」の人間です。ゆえに、わしもまた、そういう考え方を、親の背中を見るなりして、知らず知らずのうちに教えられてきました
いわく、スジを通せ、義理人情を重んじよ、何でもすぐに出来ると思うな、仕事は自分の納得でやれ、そして「よそはよそ、うちはうち」(笑
立派な親やと言い難い側面もありましたし、とかく若い頃はそういう考え方に反発もしましたが、今になってあらためて、「古い世代」の考え方を仕込まれといて良かったなぁと思うてます
要領の良さ、軽薄な人間関係、責任をとりたがらない、他者との比較をしたがるといった現在の風潮とは、ずいぶん違いますよね。まぁ愚直といいますか不器用といいますか、何かと世間様と衝突してしまうような生き方ではあります
それでも、そういう考え方に触れ、少なからずを受け継ぐことができたのは、やはり良かったと思います
わしだけやなく、古い世代に教えられた方々は、たぶんどこかに「古いもの」をお持ちなことでしょう。よくよく周囲を見渡してみれば、友人をはじめ、ウマが合う人達はみな、そのような部分を持ってますし
戦後教育にせよ、グローバリゼーションにせよ、とにかく「古いものは害悪」という観念を前面に出してきます。たしかに、古くさくて使い物にならん考え方、またはその考え方によって多大な迷惑を周囲に及ぼしたことがあるのは事実です
しかしながら、すべての「古さ」を否定してエエもんでしょうか?
古いものも、良きものであれば、残して伝えていって然るべきやと思うのです。音楽なんて、古いものすべてを否定してしもたら、何も残りませんやん。「変化していくこと」は大事やけれど、受け継いでいくことも大事やないか。そんなことを考えました
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