音楽屋の選択
CDが売れないという話は弊blogでも散々してまいりましたが、ついに配信も頭打ちだそうです。最大手のiTunes Storeですら、2012年をピークにダダ下がり状態
すでに1998年から底なしのダダ下がりを続けているCDにかわって、配信こそが生き残る道!であったのは、ほんのわずかな時間だったのですね
これはモルガンスタンレーの調査結果をグラフにしたものです。iTunesで購入する金額が減ってる一方で、AppStoreでの客単価は上がっております。つまり、リスナー(ユーザー)に金が無いわけじゃなく、音楽を購入しなくなってるという状況
まぁiTunesだけを取り上げて「もう音楽ビジネスは\(^o^)/オワタ」とやるのも、いささか早計な気がしないでもありません。実際のところ、Spotifyのような音楽ストリーミングサービスは伸びてるのですから
ただし、業界はともかくとして、音楽屋自身は厳しい状況下に置かれていることは変わりないですね
5月のエントリー「音楽業界の急務」にあらかたまとめてあるんですけど、配信にしろストリーミングにしろ、それまでの現物(CDなどのメディア)販売と比較しますと、音楽屋のポッケに入ってくるゼニの額は、えらく低くなっちゃうのですよ
かてて加えて、配信では単曲購入する人が多く、従来の「アルバム商法」が通用しなくなってるのね
バラ売りなので収入も減るという次第。ぶっちゃけ低迷期に入る前に「ビッグネーム」を獲得した人以外は、たとえストリーミングが活性化したとしても、食っていけないんじゃないですかね
このままいきますと、やがて「金持ちしか音楽屋になれない」という事態が訪れます。いや、ずっと以前からそんな感じはあるのですけど、それがより顕著になるというか、元に戻るというか、そんなところね
リスクを覚悟して音楽一本・成り上がりを目指すのは、決して悪いことではありません。まぁ起業なんてそんなもんだしさ。銀行の融資が下りなければ、かわりにスポンサーを見つけてくるという手もある
センスと運と行動力があるのが大前提になりますけどね
業界としても、そのうちアンチテーゼ的な、金持ちじゃない成り上がりヒーローのような音楽屋をプッシュしたがることでしょうから、そのタイミングに乗れば成功するかもしれない。けれど、2匹目のドジョウを狙うとたちまちアウトやろうなぁ
ぶっちゃけ、食い詰めた音楽屋は、兼業(本業は別にあって音楽もやってるという比率)にするか、趣味程度に止めておくか、あるいは別の業界で活かすか、その選択を近いうちに迫られることになるでしょう。しかも大量の音楽屋が、ですよ
市井に凄腕の音楽屋がうようよしてるというのは、文化面ではエエことやと思うのですけどね。音楽屋自身にとっては複雑だわね
WOEPライブ情報
2014年9月21日(日)
大阪市住吉区 朝日温泉
1詳細調整中
※アコWOEPです!
■WOEP New Album
燃える男の唄
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