未来は暗いわけじゃない
大御所ですら、巨額のプロモーション費用をかけても売れないとか、おそろしい時代になったものでございます。弊Blogでも取り上げた、サザンのあの曲のことですね
いや初回ロットは動くんですよ。でも後が続かない。ビッグネームなら(ほぼ)確実に売れるという時代は、もう終わったのかもしれません
まず、かつてのようなメガヒットというのが無い。せいぜいスマッシュヒット止まり。さらにリスナーの好みの多様化もあって、小ロット多品目にならざるを得ない。これは音楽業界に限らず、多くのメーカーが頭を抱えてる問題でもあります
音楽屋や製品が小粒になった、のではなく、リスナー(消費者)が余計なものに金を出さなくなったんやないですかね
若者にお金がないというのもあるけれど、なんというか、ひと昔前ほど「流行」に乗らなくなったというか、そんな感があります。実際のところ、メディアやギョーカイだけがはしゃいでる「大ブーム」はあれど、一般に認知されるような大ブームは、ほとんど思い当たらないですし
単品目を大ロットでリリースすることが出来れば、売り手にはメリットも大きくなります。いわゆる大量生産によるコストダウンというやつです。売値を下げなければ、その分粗利も増えるという次第
一方、多品目を小ロットになりますと、投資も分散しますし、出る数を読みにくくなるため、巨大市場型の思考をしていますと、供給側にはリスクばかりが増えていきます
当てにできるもの(確実に売れるもの)がわからないので、常に暗中模索・試行錯誤になってしまうというのもありますね
しかしながら、中小企業の大半はそうやってきてるわけで、要は得意分野を絞るか、あるいはスマッシュヒットを重ねていくしか無いと思うんですわ
どうも音楽業界の上のお方々は、そのあたりの思考の転換ができてないのか、いまだにバブルを引きずってるかのように見受けられます。たぶん現場は危機感バリバリなんだろうけどね、上がアホやと道連れにされますわな
音楽業界ではありませんが、たとえばテレビ東京なんかは、視聴者ターゲットをご年配層(失礼!)に絞った上で、コストをかけずに番組制作をして成功しております。古い成功体験にとらわれて、ひな壇芸人バラエティでお茶を濁してる他局は、そりゃテレ東に負けますわ
リスナーが音楽への興味を失ったわけではありませんから、ミュージックビジネスが成立する余地はまだ十分にあると思うのです。別に未来は暗いわけじゃない
とりあえず、バブル期の成功体験は捨てるべきじゃないかなぁ
小さな商いをこまめに拾い、息を長く続け、育てていくという、一見すると遠回りに思えるような道が、実は最も効果的なんやなかろうか。そんな気がします
WOEPライブ情報
2014年4月19日(土)
心斎橋 音呑庵
大阪市中央区宗右衛門町7-13日宝レインボービルB1F
19時半ぐらいからボチボチ開演
※アコWOEPです!
2014年5月11日(日)
心斎橋 音呑庵
大阪市中央区宗右衛門町7-13日宝レインボービルB1F
お昼頃から店外ライブの予定。詳細調整中
※アコWOEPです!
■WOEP New Album
燃える男の唄
WOEP 公式website

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